「こんな青春やってみたい!」学生と作る企業ブランディング【2023/08/29】

皆さんは「こんな青春やってみたかった!」と思うことはあるでしょうか?
今思っても仕方のないことですが、たまに「楽器を練習して文化祭でバンドをやってみたかった」と思うことがあります。

7月14日にYouTubeで公開されたポカリスエットのCM『「青が舞う」夏篇』では、
「こんな青春やってみたい!」をテーマに45都道府県から集まった1060人の学生が、やってみたい青春の場面を実現させています。

「屋上で弾き語りしたい!」「制服でダンスしたい!」
「カップルで海辺を走りたい!」「みんなで肩組んで歌いたい!」
といった等身大のものばかりで、学生の本音が詰まっています。

やってみたい青春のエピソードと学生キャストは、動画を通じて募集されました。
その際、活用されたのが、特設サイトに加え、YouTubeとTikTokのコメント欄です。

CM制作の担当者は、「まず、対等な関係であること」に気を付けたといいます。
『やってみようよ』ではなく、『一緒に作っていこう』という姿勢でのCM制作です。

通常は外部に出さないCMの演出コンテを公開したり、
事前ミーティングの様子なども積極的にシェアしました。
監督やカメラマンなど、CM制作に携わる人を学生たちに紹介もしました。
中の人がどんな人間かわからないと信用してもらえないというのは、学生でも同じです。
その結果、大人のイメージに縛られない若者の本音を反映した青春を集めることができたそうです。

ポカリスエットを製造する大塚製薬は、これまでにも、話題となったCMを手がけてきました。
その多くは商品名を連呼したり、価格や機能を強調したりするものではありません。
ブランドに対する信用や信頼を長年かけて作り上げてこられたのは、こういった企業の姿勢があったからかもしれません。

動画のコメント欄というコミュニケーションツールの活用や、対等な立場・透明性といった時代に合わせたアプローチが光った今回のCM。
同時に、その土台にはこれまで積み上げてきた歴史がありました。

企業としてのあり方は土台としてしっかり変わらず受け継いでいくとともに、
それを伝える方法は時代に合わせて変化させていく必要があるのだと思います。

参考:ポカリCMが愛され続ける理由 あえて商品名を押し出さない戦略
https://b.bme.jp/17/4794/108/978




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