生物多様性に配慮する取り組みや環境保全のための活動が、
ビジネスの現場で社会貢献とは違う文脈で広がりつつあるようです。
9月7日、KDDIはAIによる生物情報可視化アプリ・Biome(バイオーム)と、
スペースX社が運用する衛星通信サービスStarlink(スターリンク)を活用した
沖縄県西表島の外来種調査の実施を発表しました。
Biomeは、京大ベンチャー・バイオームが開発するアプリです。
スマートフォンで動植物を撮影すると、AIが自動で種名を判定し、
ユーザーはまるで「ポケモン図鑑」のように、どこでどんな生物に出会ったのかを記録して、
自分だけの図鑑を作ることができます。
バイオームではこの仕組みを活用し、非専門家である地域住民や観光客などでも公的な組織の生態系調査に参加できる仕組みを設計し、
これまでに環境省や自治体などと連携してアプリを通じた生態系調査を実施してきました。
KDDIによると今回の西表島での調査で対象としている外来種は、
「ツルヒヨドリ」「タチアワユキセンダングサ」「ノヤギ」「シロアゴガエル」「オオヒキガエル」など。
シロアゴガエルは一度西表島からは根絶されたというが、
「再度侵入する可能性もゼロではありませんので、注意深く調査することが重要と考えています」(KDDI・広報)と言います。
従来は環境省の担当者が2名程度で現地調査していたそうですが、人手が少ないことが課題だったそうです。
ゲームの要素を取り入れることによって、楽しく作業できる仕組みを上手く作れば、
色々な課題が解決できるかもしれません。
参考:KDDIが「リアルポケモン図鑑」と「スターリンク」で沖縄・西表島の外来種調査。環境保全はもはや社会貢献ではない理由
https://www.businessinsider.jp/post-274971
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