「今どきの若いモンは…」から生まれる究極の上司像【2023/07/04】

皆さんは「ったく、今どきの若いモンは…」と言いたくなったり、言われたりした経験はあるでしょうか?

もしあったとすれば、それはポジティブな意味合いではなかったのではないかと思います。

今回は、「ったく、今どきの若いモンは…」が口癖の上司が登場するマンガのお話です。

本作の舞台は、三ツ橋商事という商社の営業部。
物語は、新入社員の麦田あゆみと、その上司に当たる石沢一課長を中心に展開されます。

第一話の冒頭、麦田がその日の仕事を終えられず残業に突入していると、
「ったく、今どきの若いモンは…」と、一見コワモテの石沢から声をかけられます。

年長者が発する若者にとって面倒な言葉として、これ以上に有名なフレーズはありません。
その後に続くのは、「自慢話と説教の混合物」(麦田の心の声)であるに違いない…とテンションを落としていると…。

「真面目に働きすぎなんだよ」
「ワシらの若い頃は過労死なんて言葉は無かったからな」
「あとはやっとくからさっさと帰れ」

と、あまりに意外なねぎらいの言葉がかけられるのです。

ステレオタイプな「世代間のすれ違い/対立」を軽快に乗り越え、優しくウィットに富んだ言葉、
あるいは素直に若者に感心し、思いやる気持ちを表現する言動で、部下を導いていく石沢課長。

こうした石沢のスタイルには、社員のモチベーションをコントロールし、組織の生産性を上げるという実利があり、
それは「ただ優しいだけではない」という、滲み出る凄みに支えられています。
「上司」という以上に、「新社会人を育てるメンター」と言うべき存在感です。

どうしても時代の変化や生きてきた年数、仕事の経験、立場によって異なる価値観は生まれてきます。

それを「今どきの若いモンは…」と切り捨てることは簡単ですが、
若い世代ならではの考え方を一度理解しようとしてみることも大事ではないでしょうか。

もちろん逆も然りで、若い世代はこれまで長く仕事をされてきた年長者に対して、
手放しで尊敬しなくとも、尊敬できる部分はしっかり尊敬し理解することも必要でしょう。

結局のところ、世代や立場の違いがあっても、互いに思いやる気持ちと
それを理解するためのコミュニケーションが必要なのではないかと思います。

『今どきの若いモンは』は現在、実写ドラマがネット上で第3話まで無料公開されています。
石沢役の反町隆史と麦田役の福原遥が好相性で、原作にいくつかの設定を加えて膨らませた魅力的な内容になっています。

「魅力的な上司・好かれる新入社員とは」のヒントを掴めるかもしれませんので、
もしご興味あればチェックしてみてください。

参考:1億回読まれたお仕事マンガ『今どきの若いモンは』なぜ面白い? “究極の上司”=石沢課長が読者を魅了する理由
https://b.bme.jp/17/4794/55/978




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