ChatGPT、使っていますか?
テクノロジーの分野で毎日のように話題に挙がっているChatGPTですが、実用的に使いこなせているという方も少ないのではないでしょうか?(かく言う自分もそうですが)
今回は、ChatGPTを使って良い文章が書けるようになるという「逆向き文章法」をご紹介します。
ChatGPTやBingなどの生成系AIに文章を書かせるには、2つの方法があります。
1つは、疑問を投げかけることです。例えば「2022年の日本の貿易収支の動向について教えてください」という感じですね。
もう1つは、指示を与えることです。要旨を示し、それをもっと長い文章にしてもらいます。生成系AIは長文の要約を作成してくれますが、その逆をやってもらうのです。これが「逆向き文章作成法」です。
「逆向き文章法」では、指示はできるだけ詳細に行う必要があります。
第1に、最近のデータを求めます。指示をしないと、生成系AIは古いデータを参照することがあります。しかし、例えば経済問題については、古いデータは役立たない場合が多いです。
第2に、データや資料の参照先を限定し、かつ出所のURLを求めます。これはChatGPTなどの生成系AIが提示するデータや資料に信頼が置けないため、それを元のサイトで確認するためです。
ただし、示されたURLに当該データが見つからない場合も多いようです。あるいは、示されたURLが国際機関などのホームページのものであるため、膨大なウェブサイトのどこに当該データがあるかがわからず、役に立たない場合もあります。
そして最も大事なのが、自分で150字程度の要約を書くということです。150字程度の文章をAIの力で3~4倍にするイメージです。
・データや文体などに関する指示文を最初に置き、500字程度の文章を書くよう指示。
・適切な文章が得られない場合は、要約文を変えて再度試みる。
・3000字の文章が欲しいなら、上記の過程を6回行う。
そして、ほぼ望みどおりの文章が得られたら、あとは自分で推敲します。AIが出力した文章を修正し、構成を変更し、表現を洗練することで、自分自身の文章に仕上げていきます。
文章を書く場合に最も難しいのは、書き始めることです。この段階を生成系AIの力を借りて突破しようというのが、「逆向き文章法」の神髄だそうです。
結局のところ、文章を書く主導権は人間が握っていて、AIは補助しているだけです。
重要なのは、最初の良い要約です。良いアイデアを持っている人がより要約を書くことができ、良い文章を書くことができます。また、文章に関して正しい感性を持っている人が、推敲過程を通じて、良い文章に仕上げることができるということです。
ChatGPTはもちろん便利ですが、良い感性を自分自身が磨くということも必要ですね。
そんなことを考えながら全くChatGPTを使わず今回のメルマガも書きました。
参考:ChatGPTで良い文章書ける人・書けない人の差https://b.bme.jp/17/4794/17/790
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