「聖地巡礼」と付加価値【2023/04/25】

皆さんは「聖地」と聞いたときに何を思い浮かべるでしょうか?

高校スポーツを例に考えると、野球は甲子園、サッカーは国立、ラグビーだと花園でしょうか。

ただ、近年はアニメの舞台となった場所を聖地とし、その場所を巡る「聖地巡礼」が注目を集めています。

有名なところでは、涼宮ハルヒシリーズの「西宮北高等学校」(兵庫県)、らき☆すたの「鷲宮神社」(埼玉県)、
ガールズ&パンツァーの「大洗町」(茨城県)などがあります。

果たして、アニメの聖地巡礼による経済効果は、どのくらいのものなのでしょうか。

上記で挙げた例の中でも、特に大洗町では力を入れており、町ぐるみでガルパンとのコラボを行っています。

1998年に始まった地元のお祭りである「大洗あんこう祭」は、コラボ前には最高4万人ほどの来場から、
コラボ後は毎年最高来場者数を更新し、コロナ前で14万人の集客となったそうです。

聖地巡礼のスポットは、聖地巡礼が流行り始めた7年間で倍増し、2021年4月時点で全国に5,315ヶ所あります。

全国で5位にランクインしている静岡県にスポットを当ててみると、
沼津市を舞台に2016年夏に初放映された「ラブライブ!サンシャイン!!」とのコラボ事例があります。

沼津市内を巡るスタンプ企画を実施したり、クラウドファンディングを上手く活用した図柄入りマンホールの設置など多彩な事業を展開しました。

その結果、聖地が多い地域の観光案内所の17年度の利用者は約8万4,000人となっています。

これは、ラブライブ!サンシャイン!!放映前の2015年度の約9倍という驚異の数字です。

新型コロナウイルスの影響で全国的に観光客が減った2020年度も、約3万4,000人を維持するという根強いファンが
いるようです。

元は地元の人から見れば何の変哲もないいつもの光景・見慣れた建物が、聖地となった途端にファンにとっては価値のあるものになります。

その場所が舞台になるかは制作側次第ですが、これからも増えていくであろう聖地に目が離せませんね。

ちなみに僕が行きたい聖地は2つあり、一つは何度も行ったことがありますが、もう一つはまだ行けてないです。

さて、どこでしょうか。



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