すさまじい人気を誇るオープンワールドのアクションRPG『原神』。
The Game Awardsで2021年のベストモバイルゲームをはじめ多くの賞を受賞し、
2023年3月までのプレイヤー総数は6500万人を超えているそうです。
原神の成功には、大きく4つの要因が絡んでいます。
原神はオープンワールド型のアクションRPGというジャンルで、『ゼルダの伝説シリーズ』など多くの名作やヒット作が存在しています。
まず「売れている」ゲームジャンルを採用したことが、原神の成功要因の一つとなっています。
原神はアニメ風のグラフィックとキャラクターで世界観が作られているのが特徴です。
近年の日本アニメ産業の成長に後押しされ、グローバルで市民権を得たアニメ風グラフィックを採用したことも成功要因の一つといえます。
サービス開始当初は20人程度だった操作可能なキャラクターは、現在では70人以上にまで増加しました。
追加方法は、いわゆる「ガチャ」型の集金モデルです。
ですが原神の特徴として、各キャラクターごとに設定された元素の組み合わせが重要な要素となっており、
キャラクター同士の人間関係とあいまって多様な楽しみ方をもたらしています。
新キャラクターの積極投入と「掛け算」で広がる世界観も、原神の成功に一役買ったと考えられます。
原神はサービス開始当初からiOS、Android、PC、PS4でプレイ可能であり、翌年にはPS5にも対応しました。
また、各言語の翻訳やローカライズに相当の時間と労力をかけ、
広範囲の国・地域のプレイヤー獲得が可能となりました。
普段ゲームをプレイしている人から見ると、上記の要素を個々に見れば特段珍しいものではありません。
原神の製作チームも、『ゼルダの伝説』『GTA』などにインスピレーションを受けたことを公式に発言しており、
多くのオープンワールドゲームを実際にプレイして研究したそうです。
しかし、個々の要素は既存のものであっても、これら全てを組み合わせたゲームの前例はありませんでした。
据え置き機などでプレイするのが前提だったオープンワールドRPG、スマホ向けゲーム特有のガチャ型の集金モデル、
日本メーカーが得意としていたアニメ調の画風、そしてマルチプラットフォームと多言語対応。
過去の名作を研究し尽くし、そのエッセンスを抽出・融合させたことが大ヒットの秘訣だと言えます。
ビジネスにおいても、ゼロから全く新しい商品やサービスを生み出すことは難しいと思います。
ですが、既にある要素を研究し、新たな掛け合わせを見つけることによって、
新たな大ヒット商品・サービスを生み出せる可能性があります。
市場・ターゲットを定め、その市場で流行っているものを知り、
それらの要素を分解して再構築してみるのが、新規事業づくりのコツなのかもしれません。
参考:名作ゲームの“いいとこ取り”を徹底? 中国発『原神』の人気を探る
https://b.bme.jp/17/4794/402/2376
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【サハラプロジェクト】
運動経験ゼロの会社員が世界一過酷なサハラマラソンを完走するまでの戦いの記録です。
https://b.bme.jp/17/4794/403/2376
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次回更新は4/2(火)予定!お楽しみに!
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